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自衛隊の監視活動は違法(山添)


自衛隊の情報保全隊――名前からして物々しいですね。
この情報保全隊の住民監視活動を違法とする裁判が、仙台地裁でありました。イラク戦争への自衛隊派遣に反対する市民集会を監視し、集会の内容や参加者の情報を収集していたのは、「人格権」を侵害するものだとし、損害賠償を認めました。

毎日新聞記事 
河北新報記事 

2007年6月、陸上自衛隊情報保全隊(当時)が作成した内部文書が共産党によって明らかにされ、自衛隊がイラク派遣反対や春闘など、さまざまな集会を監視していることがわかりました。自衛隊に関係するものばかりではないのですね。この文書には、個人の名前や、職業や所属政党等も記載されていたそうです。また、集会の様子をビデオで撮影するなどもしていたようです。ところが、政府は、文書の存在すら認めず、裁判でも認否を留保していました。

判決は、個人情報保護法との関係で、「国から目的や必要性の具体的な主張がなく、違法とみるほかない」としました。このような個人情報を収集することは、そもそも憲法で保障された思想・信条の自由や表現の自由を侵害するものですが、自己情報コントロール権もその由来は内心の自由にあるので、意義のある判決ではないかと思います。ただ、個人が特定されていないという理由で請求が認められなかった人もいました。たとえ実名が記載されていなくても、自分が参加した集会が監視下にあるとなれば、びびってしまうのが普通の人の感覚で、それは十分人格権侵害だと思われますが。

判決は、監視行為の差し止めについては、対象となるべき「行為を具体的に特定していない」として、請求を認めませんでした。一般的に裁判所はなかなか差し止めを認めないのですが、今回は、損害賠償において集会における情報収集行為を認定しているだけに、説得的とは言えないように思います。


ちなみに、新聞報道に写っている女性弁護士は、私がお世話になっている先輩たちです♪
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Author:東京法律事務所憲法9条の会

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